REUNION:アイドリッシュセブンの深度

はじめに


アイドリッシュセブン2nd LIVE REUNION、楽しかった。すっごく楽しかった。でもそれ以上に、『アイドリッシュセブン』というプロジェクトの持つ「深度」を目の当たりにしたライブでした。一ヶ月経ってようやく言葉にできる気がしたので、ブログを書いています。

帰宅後、Twitterで目にした素晴らしいレポの数々を眺めてはしあわせな気持ちになれていました。となると、わたしが書く必要、ある?っておもいましたけど、手短にちょっと残させてください。かいつまんで、ほんと、ちょっとだけ。去年ほど長くならんから。去年のはわたしも読むのめんどいなっておもってよくないなって反省したから。


昨年と打って変わって寒かった2日間


とりあえずはまずここから。

暑さ対策めっちゃしてたのにな。でも、暑いよりずっとよかったな。

初日にメットライフドーム現地参戦組でした。開演してしばらく汗ばむくらいだったのが、日が落ちるとだんだん寒く……。レインジャケットを持参していてよかったです。

二日目はライビュだったので「室内だし余裕っしょ〜!」とたかをくくっていたのだけども、気温とエアコンの冷気ダブルパンチでおなかが以下略。むしろライブビューイングがピンチという有様でした。

そこで助かったのが、貼るホッカイロ。

まさか使うことないでしょ、とおもいながら荷物に忍ばせてたのですが、まさかの大活躍。きみがいなければ何度も座席を離れなくてはならなくなるところだった。備えあれば憂い無し、という言葉がぐるぐる頭をまわります。

こうして荷物が増えていくんだなあ……。


ライブ構成


メットライフドームの観客をアイナナ界の観客とsyncさせる渾身のライブ構成。同一の存在になっていましたね。昨年はキャストが次元の壁を超えているとおもったけど、今年はわたしたちも完全に次元の壁の向こう側に連れていかれてました。ハッと我に返った瞬間、まっさきに「こわい」っておもいました。

誰よあんなおそろしいことを考えたの。ありがとうございますたくさんボーナスをもらっておいしいごはんを食べてください。

もちろん幸せもたくさんありました。でも胸にしこりも残りました。そういうものをあえて残そうとしている構成だったと理解しています。昨年みたいにただ高揚感と多幸感だけが残るライブではありませんでした。

だからこそ、何よりも「今」観る価値のあるライブだった、と言わせてください。


ストーリーをなぞるセットリスト


※本項では、3部のネタバレを含みます。ご注意ください※

去年ネタバレ部分を反転したらスマホで見られなかったのでストレートに……。すみません。


アイドリッシュセブンの出番が終わって、今年も次はTRIGGERかな?とおもっていたらRe:valeの登場。やっぱり2ndは1stと変えてきたんだな、とわくわくして待っていました。全然次にくるものの予想も心の準備もしていなかったわたし、いまおもえばバカだなとおもってしまいます。アイナナはそういうことするでしょ。

一音目から心臓が冷えました。


ŹOOĻだ!!


もともと参加が発表されたとき、わたしは普通に彼らの音楽が格好よくて好きだったし、人物としても憎めないので素直に嬉しかった。でもネガティブな反応がSNSに多くあったこと、そういうふうに感じる人がいるということは理解していました。そして、それをふまえてか、(特に代永さんが)積極的に彼らをウェルカムモードで迎え入れようと腐心されていたことも感じていました。そんな様子をみていると、時間が経つにつれて、ライブが近づくにつれて、複雑な気持ちが増していました……が。


全部吹っ飛んだ。


楽曲と4人の存在感に、ぶん殴られました。ステージで起きていることがすべて。気がついたら彼らに熱狂し、興奮し、すごかった、かっこよかった、やばい、と口にしていました。


あまりのうまさに歌うたびに耳から会場の観客を虜にしていく亥清悠

抜群のグルーヴ感と声量と舞台慣れした煽りで会場を圧倒する狗丸トウマ

ビジュアルのセクシーさを裏切る伸びやかな美声を響かせる御堂虎於

そして柔らかく中性的な姿から想像できない攻撃的な振る舞いで目線をかっさらう棗巳波……


なんだか凄まじいものを見た。そんな放心状態のなか、センターステージに響くアカペラの歌声。

いろんな重圧に耐えるように、絞り出すように、切実な声が響いたとき、やめてくれって思いました。なんで一人で立たせるなんて、そんなひどいことをさせるの。つい数秒前までŹOOĻに熱狂していたくせに、そんなことすっかり忘れるくらい、目の前の光景と歌声にとらわれてました。誰のせいで、いまセンターステージでひとりで歌う十龍之介の姿を見ることになったとおもってるの。

そんなふうに思いかけた瞬間、まるで戦場で背中を預け合う戦士たちのように現れた八乙女楽と九条天の、三人そろったTRIGGERの姿を目にした瞬間、安堵と彼らへの愛情で胸がいっぱいになりました。

ここまで目まぐるしすぎる。感情の起伏が激しくて、頭がおいつかない。これどっかで見たよね。

ぞっとしました。3次元から2次元を見下ろして、なんて勝手な、とおもっていた相手にも、なんて健気な、とおもっていた相手にも、両方同調してしまったことがおそろしかった。ストーリーと、覚悟と、何よりそのパフォーマンスで、アイドリッシュセブンというものにガツンガツン殴られたような気持ちになりました。


ここまで、ネガティブな言葉を使ったけど、全部最大の賛辞です。昨年のナナライ経験を経て、わたしはただ楽しむためだけに行ったわけではなく、ストーリーへの没入感を求めて参加していたので、なおのことです。

 

さいごに


他にも語りたいことは山のようにあったのに(Happy Days Creationのピースゆらゆら激かわだったけどTRIGGERがいない!とか、ビクトリーロードから出てくるTRIGGERとか、いついかなるときも和泉一織を貫いた増田俊樹さんとか、昨年とシルエットから立ち方からまったく体ごと別人のようだった白井悠介さんとか……いやひとりひとり語りだすとキリがない)、どうにも語り尽くせる気がしないので、おとなしく円盤を待とうとおもいます。


今年も最高のNATSUを体験させてくれました。アイドリッシュセブンを好きでよかった。本当にありがとうございました。


アニメ2期も、4周年も、そして……本編第4部も……楽しみにしてます!!!