Perfume と あたい

2019年9月18日、メジャーデビュー記念日に、Perfumeのベストアルバム『P cubed』が発売になりました。同時にメジャーデビュー以降の全楽曲がサブスク解禁。めでたい。多くのPerfumeファンがそうであるように、わたしも初回生産限定盤を購入した上で、LINE MUSICで一日中聴いています。今回の新曲以外、すべて端末に入っているにもかかわらず。


この記事、本当は9月18日に上げようとおもっていたのに、なかなかまとめられないでいました。半月すぎちゃった。まあいいのだ。(そして時間をかけたわりにまとまりがない……まあいいのだ)


いい機会なので、Perfumeに落ちた経緯を記しておこうともおもいます。


わたしがPerfumeを認識したのは2007年頃だったと記憶しています。下北沢のカラオケ館で、曲間に流れる宣伝映像に出てきた3人の女の子、あれはPerfumeだったとおもいます。たぶん。時期的にはポリリズムのリリース前後でしたが、そのへん曖昧なのは、ぜんぜん意識して見ていなかったから。なんともったいない。

次の接点は、年が明けて、冬。わたしは社会人学生になるべく、平日はフルタイム会社員+バイト、土日は予備校+バイトという、そこそこハードな生活をしていました。疲労でぼんやりした頭のまま、当時はまっていたバンドの新譜を購入するために新宿タワレコをうろついていたら、突然耳に飛び込んできた声に頭が覚醒しました。

それが『Baby cruising Love』です。

冒頭、あ〜ちゃんソロの「♪愛の証明は〜」の「は〜」が脳にフィット。とっても甘くて密度の高い、くせになるいい声。曲もいい曲だな。ていうかみんな声かわいいな。Perfume、なるほどね。でもすまないが今日のお目当ては君たちではないのだ。という感じでそのときはそのまま帰ってしまったんですが、その後何度も何度も「は〜」の心地よさが胸に蘇っては消え……。そして次第に発作のように「あれをまた聴きたい」とおもうようになりました。時期的に受験本番や引っ越し、勤め先との時短勤務交渉や入学など生活の変化が重なっていっぱいいっぱい。でも耳が、あの声を、求めている。調べなければ!

そこからは坂道を転がるように……、というわけにはいかず。

ライブに行きたくてもチケットは完売状態でmixiPerfumeコミュニティでライブレポを読み漁っては行きたかったとハンカチを噛みしめる日々。その後に発表された武道館公演も当たり前のようにチケットは取れず、そうこうするうち、兼業学生の忙しさゆえにPerfumeのことがいったん頭から抜けていきました。

明けて、2009年1月。そういえばPerfumeのライブDVDが出ていたりするんじゃないの?と、ふとおもいたちました。お正月休みのことです。頭に浮かんだら気になって眠れない。すぐにお店に行ったら、あった!ということで、GAME TOURのライブDVDを購入しました。

衝撃。とにかく格好良かった。息をするのも忘れて見入りました。休暇が明けて、また仕事と課題に追われる日々に忙殺されながら、かならず毎日DVDを観ていました。睡眠不足がさらに加速したけど、Perfumeを摂取しないと生きていけない。前向きにがんばってはいたけど根性だけではどうにもならない心の一部が彼女たちの存在によって潤っていくような、そんな感覚でした。

なんとしてもライブに行きたい。生で彼女たちを観たい。観なくてはならない。調べたところ、ファンクラブに入ればチケットが取りやすいようだ。(当時はそういうことも知らなかった)

ということで、ファンクラブに入会しました。2009年2月でした。

そこから代々木体育館でのDISCO! DISCO! DISCO!参戦を皮切りに(その日の「帰り道に買ったピノに★型がふたつも入ってた……Perfumeってすごい……」みたいなことが書かれているmixiの日記はEvernoteにコピーして取ってある)、ワンマンにはほぼ参加しています。遠征もいっぱい行きました。今に至るまで、友だちと、家族と、旅行をかねた楽しい経験をたくさんさせてもらっています。

もともと腰が重たくて旅行なんてそうそう行かないおうちから一生出たくないタイプだったのに、遠征するようになったおかげでかなりフットワークが軽くなりました。

病気して失明危機がやってきたときも「Perfumeが観られなくなったら困る」の一心で切り抜けました。(まじです)

ブラック企業に入ってしまってメンタルやばやばだったときも、Perfumeのライブを目標に生き抜けました。

ひとと話すことも以前よりこわくなくなって、友だちも増えたし、Perfumeに会うときに人生たのしい自分でいたいから積極的にいろんなことを前向きにとらえるようになりました。

Perfumeのおかげで、人生がたのしくなりました。

怪しい何かみたいな話になってきたな。でもぜんぶほんとのこと。

なので、わたしにとってのPerfumeって、人生の指針みたいなところがあります。3人だけじゃなく、3人を介して伝わるMIKIKO先生をはじめとした周りの方たちもふくめて。

たくさん幸せにしてもらっただけに、Perfumeに関わるすべてのひとが、幸せであるようにと願わずにいられません。


長くなってしまった。Perfumeに出会えて、Perfumeを応援できて、わたしはほんとうに幸福だなとおもっています。出会って10年以上経っても、彼女たちの進化をたのしみに過ごせることを、心から感謝したいです。


あらためて、メジャーデビュー15周年イヤー突入、おめでとうございます!大好きです!!!